がくしだったりマイクロだったりすぎもとだったりするひとのメモとか。

『リアル脱出ゲーム × レイトン ミステリー探偵社「カトリーエイルと月夜の怪物」』(SCRAP)

SCRAPさんのリアル脱出ゲーム × レイトン ミステリー探偵社「カトリーエイルと月夜の怪物」に行ってきたので感想です。例によって、ネタバレ禁止というふうに釘を刺されている公演であるため本来は当たり障りのない感想が望まれているのかと思いますが、当ブログでは感想と言いつつも批評としての記事を書くつもりですので、直接的な表現は避けるようにしますが、カンの良い方にはネタを想像させることがありえます。よって、未体験の方はこの先はお読みにならない方が良いかと思います(以前にも書きましたが、謎解き公演をちゃんと批評するうえで必要なことだとおもっています)

さて、本公演は少年探偵SCRAP団限定公演、となっています。SCRAPの公式ファンクラブ限定の公演です。ただ、メンバーがひとり居ればそこについてファンクラブ外の参加者も来て良いよ、ということのようだったので、ぼくはファンクラブ外からの参加となります。いつもありがとうございます。それにしても、コラボイベントを、ファンクラブ限定で使ってしまうというのはなんとも贅沢。レイトンファンが公演のために参加してくれることも目論んでいたのかも知れませんが、いずれにせよ、強気の公演です。さすがSCRAPだなあ。

scraptanteidan.com

ぼくはレイトンシリーズは初期のエルシャール・レイトンのシリーズは全てゲームやってるんですが、娘世代のシリーズはやったことがありません。アニメも見ていないので、娘のカトリーエイル・レイトンのキャラクターやバックボーンもよく分かってない状態での参加となりました。

参加者は日本から来た新人探偵としてカトリーエイルのもとに勉強にやってきます。ちょうどそのころ、ロンドンではオオカミが街の人たちの家を襲撃するという事件が起きていました。狼は人は襲わず、部屋を物色して何処かへ去って行ったとのこと。しかし、部屋に残された、凶暴さを裏付けるような激しいツメあとを見て、人々は狼狩りを行うことを決めます。そこへ飛び込んできたのは一人の気弱そうな少年 (ちなみに、あとで年齢計算するとこのキャラクター、少年じゃ無くて成人してるんだけどとてもそうは見えません。いくつだよお前)。かれは狼を助けて、と訴えます。かつて森で傷付いていた狼を助けて以来、彼と狼の間には絆が生まれていました。狼が街を襲うのには理由があるはず、その理由が分かり、解決できればもう狼は襲わないはずだと訴え、カトリーヌに捜査を依頼します。新人探偵と友にその依頼を引き受けたカトリーヌ。しかし、狼退治のために呼ばれたシトメール・エモノが狼を狩ってしまうまで残り1時間。その間に真実を見つけることが出来るだろうか。

背景となるストーリーはこんなかんじ。SCRAPさん、狼狩り好きですよね……人狼村何回リメイクしてるんだって話ですが、今回は人狼では無くて普通に狼でした。それはさておき。レイトンシリーズらしく、会場にはナゾがたくさん。メンバーは3人グループですが、グループに1台タブレットが渡されます。このタブレットでナゾに書かれた二次元バーコードを読み取ることでナゾが見られるようになるしくみ。ナゾには今回の脱出と関係があるものもあればそうでないものもあるというアナウンスが。どういうこと? と思ったら、ゲームと同様にナゾを解くとピカラットというポイントが加算されていき、それを貯めるゲームも楽しめると。脱出に関係するナゾかそうじゃないのかわからなくなるので、脱出が終わってから集めることを推奨します、とのことでした。なるほど。脱出率は22%。通常公演なら高めとも言えますが、会員限定となるとなるほど難易度はけして低くはないってことでしょう。

ここから内容に踏み込みます。

さて、細かいところはさておき、脱出部分は大変楽しめました。とあるキャラクターに働きかける仕組みがあるのですが、ひとつはその仕組みをもういちど使うと気づくこと、さらに仕組み自体にもひねりがあって面白い謎です。ぼくが働きかけに気づき、もうひとりが働きかけ方に気づき、もうひとりが出てきたメッセージの読み解き方に気がつく、という連携でスムーズに脱出成功。この「このメッセージ出てきたけど、結局どうするんだろうか」というところからのブレイクスルーは謎解きの醍醐味ですね。

ただ、今回、本編と関係ないところでいくつか面白いポイントがあることが回答発表時に伝えられまして、それに気づくことが出来なかったのはちょっとくやしいです。気づいたチームは、脱出成功チームより少なかったように思います。ただ、そのチームが脱出できかどうかはまた別。いわゆる完全脱出という、ストーリーを踏まえた上での二段階クリア、というタイプのものではありません。よりはゲーム中のオマケです。このオマケ要素は良し悪しで、本編の謎を解く上ではたんなるノイズになってしまうので、実際ストーリー上関係があるけど脱出には使わないポイントとかもあり、クリアしたと思いながらも「この要素使ってないけどホントにクリアしたんだろうか」って思ってしまいました。ただ、今回のオマケはストーリー上もすっきりするし、それにこだわりすぎないような作りになっていましたから、許容範囲かな。本編と関係ないナゾが邪魔をするというようなこともなかったので気を使ってつくっていた印象があります。ファンクラブ会員限定だからと言って手は抜いてないですね。いや、むしろ猛者が集まるのだから手を抜けない、ともいえるかもしれません。とにかく面白いリアル脱出ゲームでした。

ただ、驚いたのは解説が終わった後……本公演はリピート可能になっていて、何回も参加していい公演です。わかってるナゾを何回も参加してどうするんだろと思うのですが、そういう公演はこれまでにもたくさん合って、それなりに参加している人が居るとのことです。しかも、今回は追加要素があります。そうです。ピカラット集めです。会場にあるナゾのうちストーリーで使われるものは10個くらいでしょうか。半数以上はストーリーと関係ないんですよね。しかもですよ、一部のナゾがやたらに面倒くさい。ナゾの難しさを表すピカラットですが、だいたい10とか20とかです。ただ、200とか500というものが混ざってるんですよ。相当難しいのかと思ってみてみたら、これは難しいのでは無く「ただ面倒くさい」だけです。というのも500ピカラットの問題は、他のナゾの答えを参照していく必要があるので、他のナゾを全部やってからじゃないと解けないようになってます。なにそれ。問題を見てみましたが、プレイヤーに配られているタブレットだと、操作性があまりよくなくて、かなりの苦行になりそうな問題です。脱出を完全に無視してナゾだけを解けば出来るかもとおもいましたが、それすら厳しいのでは無いかと思います。だいたい500とか難易度付けてますけど、ひらめきでもなんでもない。ナゾを解かせる形式でナゾをたくさん出すことを雰囲気作りとして認めるとしても、どんなに早く成功しても物理的に無理があるナゾがあるのはどうかと……。完全にリピート公演を狙ってる。チケット、買え! 

そして、さらに、ゲームの後グッズ販売が告知されます。その中にはなんと、今回のナゾがぜんぶ書かれたパンフレットが! タブレットで見るより全然見やすい! 解きやすい! 買え!

さらに、今回チケットに「謎解きトランク」がついてくるというチケットがプラス3000円で販売されていました。チケットと一緒に買わないと手に入らないよ、的なものでしたが、最後にその謎解きトランクがじつは今回の公演の前日譚になっていることがスタッフから語られます。今回の公演でみんな気になる部分です。そして、なんと、いまから加注文を承ります! ただし1000円プラスで! このことはネタバレ禁止です! 買え! 

えええええ。てか、最後にしれっと口止め入りましたよ(ぼくはファンクラブ会員の義理もないので書いちゃいますけど)。当日、ストーリーを楽しんでその世界にまだまだ浸っていたい人たちをターゲットにした怒濤の物販作戦、みなさんそもそもがファンクラブ会員ですから当然そういうのに弱いわけで、グッズ売り場には列が出来ていました。なるほど、こういう風にモノを売っていくのか、とほんとうに驚いてしまいました。さすがドラクエ脱出でふっかつのじゅもんを有料で販売することを思いつくだけはある……。

とまあ、謎解きと関係ないところで感心してしまった公演でした。

ぼくですか? ぼくはお金がないので買いませんでした! が、トランクを買った友人曰く、トランクの謎解きはイマイチだったそうです、残念ですね。