がくしだったりマイクロだったりすぎもとだったりするひとのメモとか。

旨煮についてみんな納得してるの?

がくしですよ。ヒマじゃないよ。

突然ですが。旨煮ってあるじゃないですか。ぼくはこの名前を見るたびに

「旨い」って自分で言っちゃってるよ、それは控えとくって話じゃ無かったのか?

みたいな気持ちになります。まあ控えとくって話なんてないんですけど。

なんというか、食べ物であれば旨いみたいなのは「それをいったらみんな言いたくなるだろ!」な言葉じゃないですか。なんとかみんな違う言葉をつかって、旨さを表現しようとしてきてるわけですよ。たぶんですけど、旨煮ってことばが生まれた時っては「あれっ? 誰も使ってないの、じゃあおれ旨煮~」みたいなノリでつけちゃったんじゃないのか。まわりの人間が心の中で「(えっ、それはあかんとおもって遠慮してたのにアリなんか、ダメじゃ無いのか)」って思う奴ですよ。辛いとか苦いとかは「好み」ですけど、旨いはもはや好みをいったん内包しちゃった上で言う言葉なんですよ。

そもそも「旨煮」ってなんでしたっけ、っていうと、精選版 日本国語大辞典によると

うま‐に【旨煮】

〘名〙 料理の一種。肉、野菜などを、しょうゆ、砂糖など、いろいろの調味料で甘く濃い味に煮たもの。 ※滑稽本・八笑人(1820‐49)五「こいつは丁度うまくはまった。三杯酢か甘煮(ウマニ)か」

ということらしく、かなり歴史の古い言葉ですよね。確かにごはんがすすむって感じの食べ物ですから、分かりますよ。でも「ごはんがすすむ」は比喩って分かるんですよ。「いや、進まない人も居る(キリッ)」みたいなツッコミには自信を持って「こいつめー」って言える。ただ「旨い」はダメです。やっぱり「旨い」は食べられる奴が自ら言ったらダメな気がするんですよ。そこはわきまえたほうがよかったんですよ。

旨煮のせいで最近は【旨辛】みたいなのも出てきちゃってる始末です。これ、食べた人が感想で言うのは別にいいと思うんですよ。辛すぎるとツラいはずが旨いじゃんみたいな造語で「旨辛い!」みたいなことを言う気持ち、わかります。でもそれはあくまで受け手の感想。送り手側が「旨辛だれ」みたいなこと言っちゃったら、「もう旨いって先に言っちゃってるじゃん!」ってなりますよ。

そんなわけで、ぼくは旨煮には積極的に違和感を呈していきたい所存です。

ちなみに、いちばんいいと思う料理名は「よだれ鳥」です。よろしくご査収ください。