がくしだったりマイクロだったりすぎもとだったりするひとのメモとか。

宮下恵茉「ここは妖怪お助け委員会」(角川つばさ文庫)

昨日、書こうと思って脱線してしまってかけなかった感想でも書いておきます。といっても、まったくもってたいしたことはないのですが。

娘に、といって妻が借りてきた本の中に「ここは妖怪おたすけ委員会」1・2巻というのがあって、妖怪ねー、などと思いつつ何の気なしに読んでみました。

妖怪オタクの少女は、いつもほったらかしの両親に誕生日プレゼントとして、おじいちゃんがつかっていた離れのカギを手に入れます。そして、離れにはいまはもう絶滅しかかっている妖怪たちが住んでいることがわかります。これまで語られてきたイメージとは全く違う妖怪たちと知り合った妖怪オタクの少女は楽しくて仕方ありません。そんなとき、様子のおかしなクラスメイトが話題に登ります。少女は妖怪の力を借りて、そのクラスメイトがネオクリーチャーと呼ばれる新世代のなにものかに取り憑かれてることをつきとめ……

そんなお話です。

少女をターゲットにしたと思われ、ツンデレ少年妖太と女好きのお兄さんキャラのジャッキーなどをはじめ名の通った妖怪は出てきますがキャラ造作はだいぶ自由ですね。お話の肝となるのはクラスメイトがとりつかれる背景で、仲間の輪に入って苦しんでいる子や、太っていることをネタにすることしかできなかった子など、子どもたちを取り巻く悩みが書かれています。一方的に誰かを断罪して終わりというわけではなくて、それぞれに思うことがあってこんなことになるんだという曖昧さも残しているところは好感が持てます。

ただストーリー的には特段ひねりがあるわけでもなく、上述のようなリアルな悩みがただむきだしのまま描かれているだけで、お話としての面白さというのはやや薄い印象。キャラクター小説としてはいいですし、取り上げている悩み自体はよかったんじゃないかと思いますが、物語の展開の妙とあわせて楽しむタイプの本ではなかったようです。もうちょっと意外性とか展開のひねりとかがあればこのテーマももっと映えるのになあなんて思ってしまいますがそういう本を読みすぎた大人の勝手な言い分かもしれません。

ちなみにうちの娘に感想を聞いてみましたが、別に好きでも嫌いでもなさそうな淡々とした感想でした。

ここは妖怪おたすけ委員会 (1) 妖怪スーパースターズがやってきた☆ (角川つばさ文庫)

ここは妖怪おたすけ委員会 (1) 妖怪スーパースターズがやってきた☆ (角川つばさ文庫)

ここは妖怪おたすけ委員会(2) 委員長は雑用係!? (角川つばさ文庫)

ここは妖怪おたすけ委員会(2) 委員長は雑用係!? (角川つばさ文庫)

なお、どうでもいい話ですが……タイトルになっているお助け委員会について。これ、シリーズが長く続くことを前提としてか、二巻になってやっと始動しかかった程度なのです。このまま続編が出ないとタイトルが微妙に過大なまま終わってしまいかねません……編集さんも頑張って!