がくしだったりマイクロだったりすぎもとだったりするひとのメモとか。

R・J・パラシオ『ワンダー』(ほるぷ出版)

子供たちが図書館から借りてきて読んでいたのでぼくも読みました。

ワンダー Wonder

ワンダー Wonder

うまれつき顔に障害がある少年オーガストが学校に行き始め、そこで起きた事件を描いています。オーガスト以外に、その姉、学校で仲良くなった友人たちなど多視点で描かれています。主人公視点での物語の始まりは、他愛のない状況説明が続くのですが、実際に学校に通い始め、ハロウィンで起きたささやかな悪意の事件から、多視点が効いてきて、面白くなってきます。

キャッチコピーに「オーガストはふつうの男の子。ただし、顔以外は。」とあるように、このお話で立つ波風は確かに彼の顔に依存しているんですが、起きている事件などはほんとうにありがちというか、この世代に起きそうなことばかりで、そこが特別な描かれ方をしていないところがよかったと思いますね。主人公はあらかじめ物語に祝福されているのでうまくいきますが、祝福されてないわたしたちはうまくいかないこともある。それはまあ、物語の選択なのでよいのではないかなと思いますね(受け手によっては納得がいかないかもしれません)

ただ、これは、ぼくも自分でどうあるのがいいのかわかりませんが、たとえば、この表紙だとか、映画化だとか、結局このフィクションのオーガストを正面から写し取ることを避けています。避けないとこれが商品パッケージとして成立しないからではないか、ということには簡単に思い至ります。が。それってどうなんだろうと思ってしまう半面、それはそれこれはこれという気もしなくもなくて、むずかしいなあと勝手に思ったりしてます。

スピンオフもあるので読んでみます。子供たちは映画見てみたいといってるので、そちらも時間があれば。