がくしだったりマイクロだったりすぎもとだったりするひとのメモとか。

体験型謎解きゲームの伏線のこと

こんばんは。二か月に一回くらいのペースで誘われたら行くという謎解きゲームカジュアル勢のがくしです(全方位カジュアル勢をここでも貫いている)。 さて、この日、友人に誘われて、仕事帰りにとある参加型謎解きゲームのデバッグ公演というのに行ってきました。

デバッグ公演では本番公園前に、間違いがないかとか、別解がないかとか、作成物に瑕疵はないかとか、まあそういうことをチェックするための講演です。なので、謎解きとして不十分だったりすることもあります。それを理解したうえで、参加させてもらってるわけですね。ほかの団体は分かりませんが、ぼくの参加させてもらったデバッグ公演は参加料は無料でした。公開前の謎をほのめかすこと自体大きなマナー違反ですから、参加した公演名を含め具体的なことは書きませんが、汎用的に思ったことなどを書き留めておきたいと思います。

最近の参加型謎解きゲームをしているとほぼ100%といっていいのですが、小さな謎を解いていくと、必ず前の謎を再利用する問題が出てきます。ばらばらの謎を解かせるだけならクイズ本だけでよく、そこに「説いた謎の要素を再利用する」ことで、謎同士のつながりが生まれ、その公演でその組み合わせで初めて意味のある謎解きになると思うわけですね。解く側のカタルシスも「ああ、そこにヒントがあったか!」という部分に生まれて、謎解きゲームの醍醐味といっていいですよね。

それとは別の視点で、謎には伏線が必要だと思っています。これはほんとうに感覚にすぎないので、ボーダーラインがどこにあるかはひとによって違うと思うのですが、謎を解く手がかりやルールは伏線として提示されているべきだと思っています。ルールというのはたとえば「ある場所を縦に読む」という単純なものから、「ある問題のヒントを別の問題当てはめる」とか、「紙を特定のルールに従っておる」とか「紙同士を重ねる」とかいろいろあります。ここで伏線がないとルールが唐突に降ってくる感じがして納得度が少ないと思うんですね、

たとえば「紙を特定のルールに従って折る」というものは折り目が明示されていておることがストーリーや問題文明示されていることが求められます。とくに理由なく、半分に折ってみてください、というのでは「なぜ折ったのか」が不明でいい謎とは言えません。よくあるのはある記号を二つに分けた状態で記載していて、それをもとの記号に復元するのに紙を折り合わせる、みたいなのです。

「ある問題のヒントを別の問題当てはめる」もよくあります。この場合、「そのヒントが今の問題も当てはまること」についての伏線が必要と感じます。よくあるのは同じ記号や形を使って、その二つの問題につながりがあることを示す、ことです。問題文の外枠が特徴的だったり、解答欄の背景や形が特徴的だったりするとき、同じ形を使った問題がもう一つあればそれらには関係があるといえます。

ここでぼくが気になるのは単純なケースです。たとえば「ある場所を縦に読む」については、「縦に読むこと」「読む場所」のふたつを示した伏線が必要だとは思うのです。が、です。このケースだと、縦に読んだ文章って文章としてのまとまりがあるので、ヒントがなくても読めちゃうんですよね。方眼に書かれた文字を渦巻き状に読むケースなんかもありますが、これもなんとなく読めちゃう。謎解きゲームではたいてい時間に追われてしまうので、こうなるとその伏線を味わうこともなく先に進んでしまうことが多いのです。これってあんまりよいと思えないんですよね。

以前、SCRAPの公演でこれに気づいてしまい、謎の多くを体験せずにゴールしてしまったことがあるんです(このブログでも書いたことあるかな?)。ひとつの問題を後になってまた使うという謎でしたが、最初に問題が出たときに特定のルールで文字を拾うと意味が出てくることに気づいてしまいました。その「特定のルール」は何文字おきに文字をひろう、というそこそこ単純なルールなのでこれが「ルールが明示されてないのかどうか」がちょっとわからなかった。さらには別のルールを拡大解釈すればそのルールが導き出せないとも言えないラインでした。結局途中をスキップして最終のルートに入ってしまい、クリア認定をしていただいたんですが、釈然としないまま終わることになりました。

ここから考えると、「謎ときには伏線が必要だ」というだけでなく「伏線がないと解けない形で提示されていること」が加えて大事ではないかと思うのです。偶然見つけられる要素を極力排除してほしいのです。これは問題作成としてはそんなに難しいことではないかと思います。縦読みならば、縦読みした後にいくつかの文字の置き換えが必要にするとか、そもそも縦読みさせる前の文章が成形されてない状態を作り、何となく見つかる確率を減らすなど。

作成者でもないのに偉そうに伏線について語ってみましたが、謎解きゲームをプレイヤーとしてやってる方には共感してもらえるんじゃないかなーと思いました。また面白い公演に巡り合えますように。