がくしだったりマイクロだったりすぎもとだったりするひとのメモとか。

黒かわず句会

昨日は平日黒かわず句会でした。

兼題「牡蠣」は

天井に牡蠣びつしりと埼京線

こんなの。「何かがたくさんある」状況を読むのはぼくのなかではあるあるになってしまうんですけども、これは自分の中では動かしづらかったのでそのまま出しました。埼京線じゃなきゃだめだなという気持ちはあります。

続いて、恒例の謎な状況を折り込む兼題。今回は『「しっかりとした」状況を詠み込む』しかも、「しっかり、それに付随する文言、オノマトペ不可」というしばりまでついてます。出した句は

冬凪や稚児唐突に老成す

これはですね、お題にある「した」を完了形とみて忠実に書いたものです。まあ、お題出題者からは「思ってたんとちがう!」的な反応でしたが、「不可」というところでいろいろ制限掛けていたところをうまくすり抜けた句なんだから認めて欲しいですよね! いま思ったけど、これ、この季語を使うのであれば「や」より「の」のほうがいいかもなぁ。

つぎのお題は「何かの文体を真似た句(小説でも俳句でも憲法の条文でも)」でした。これは

昨年ノぽいんせちあト和解セヨ

こうなりました。これは、街中にあるキリスト教(?)の警句みたいな看板「神ト和解セヨ」からやってきています。これは、このお題じゃないところから出てきたらもっと面白かったんじゃないかなと勝手に思ってます。けっこう気にいってる。

自分で出したお題は「詠み込み「あかるい」(漢字OK。読みが「あかるい」に類すれば当て字もOK。「明るみ」「あかるさ」などの活用や変化系もOK)」です。句会当日がモーツアルトの忌日だったので

モーツァルト忌やあかるい海に出る

これも自分では結構気にいってます。いくつか候補がありましたが、「出る」という動きを出したものを採用した。動きのない状況でも成立するので、そっちのほうがいい意見もありました。ギリギリのラインかなと勝手に思っています。

ちょっと議論になったのは「漢字「様」」というお題、出したのはこちら。

風冴えて文様のない土器出土

いまの季節が冬なので季語が冬になってしまいましたが、「下五七はよいが、季語が良くない。というか季節が良くない」という意見を多くもらえました。これは確かにそうなので、土器を埋め直して、春か夏に再度、ほりおこしてみたいとおもいます。

ぼくの特選はこれ

雪原のここに捺印してください  碍子

雪原と捺印は、意外な組み合わせだけども組み合わせると何も違和感がありません。雪原の持つ「捺印されそうな感じ」がここで発見されています。朱肉の赤もイメージとしてとても綺麗で、文句なしの特選でした。