がくしだったりマイクロだったりすぎもとだったりするひとのメモとか。

黒かわず句会

黒かわず句会でした。

  • なにかしら体温を感じさせる句
  • 手のひらを返したような状況を詠む
  • 季語「神の旅」
  • 頭韻もしくは脚韻を踏んだ句を作る
  • 光るもの・輝くもの
  • 季語「三島忌」
  • 実在の男優・女優の名前を入れる
  • 漢字「公」

今回は、個人的には「神の旅」が面白かったんですが、出題者はいまいち良い句が出てこなかったという感想でした。いい季語だと思うんですよね。

ビルの上にゐてさみしい神の旅  幽樂坊

なんというか、高いところから見渡す状況とつけたい季語なんですよね。どこか寂しさを感じさせる(さみしいって言ってしまってるけど)

別の方の提出句に

三島忌や鉄塔の影傾きぬ

というのがあるのですが、これ、個人的には季語を「神の旅」に替えたい。字数調整で前後を入れ替えます

鉄塔の影傾きぬ神の旅

影が傾いただけだとちょっと発見力が薄いかな、という気もしますが好みの句になりました。ぼくの句とくっつけてしまえ。もはやぼくの句でいいでしょ?(微妙)

鉄塔の影さみしくて神の旅

寂しいっていってしまってますが、寂しいことは自明でもないのでギリセーフかなと。

その他の提出句で外に向けて出せそうなのはこのへんでしょうか。

今日からはもう他人ですおでん煮る  幽樂坊

「手のひらを返したような状況」のつもりでしたが、状況力は低かったようです。何かを煮ている状況は、「背中」を感じさせると思うのですよね。その緩いつながりを書いてみましたよ。

牡蠣剝くたびに香川照之呻く  幽樂坊

男優句。これ、わりと景が見えやすいと思いませんか。香川照之ならやりかねません。密かに「か」の頭韻を踏んでいます。

冬ざれて公爵夫人の汚い字  幽樂坊

中七が字余りで、中八になってしまっているのあまり格好がよろしくないことが多いのですが、これはわりとリズムが崩れてないと思ってそのまま出しました。時に体温を宿す感じです(何を言ってるんだ)

さて今年はこれでおしまい。また良い句と巡り会えますように。