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がくしだったりマイクロだったりすぎもとだったりするひとのメモとか。

『逆転裁判6』(2016・カプコン)

逆転裁判6」を終えました(DLCの追加シナリオはまだ配信してないので本編のみです)

レビューと言うにはちょっとラフですが、箇条書きで

  • 広げすぎてとっちらかってる
  • 新要素の「霊媒ビジョン」は操作がややこしい割に矛盾の指定が微妙なケースが多くてちょっとストレスフル。
  • 過去要素(サイコロック・腕輪・ココロスコープ)は添え物過ぎるわりに大袈裟
  • ブレイクシーンがやり過ぎというかむしろ爽快感が失われいってないか?
  • (これは前回からだけど)3Dがいまいちかっこよくない気がする
  • 謎解きは悪くなかったが、トータルで言えばぼくは逆転裁判5のほうがまだ好きだなあ

この記事を書いた後に、すごく似たような感想を持ったレビューを見つけたのでリンクしておきます。そうなんだよなー、なんかテンポが悪くなっちゃってる。スケールが大きいことはそれ自体はいいんですけど、逆転裁判が初期の頃に持ってた面白さとは別物なので、単に好みと違うゲームに変わってしまった、ということなのかも知れません。

さて、ちょっとネタバラシをしつつ、ぼくも感想などを。沈めます。ギミックなどについては語ってますが、犯人など物語の中核に係わるようなネタバラシはしてないので、予断があっても良いやって方はどうぞ。

どんどん後付設定が出てくるのがこのシリーズの特徴ですが、今回もすごいですね。オドロキくん三部作の3作目で完結編にしたってことでしょうね。びっくりの過去が付け足されちゃってます。革命まで起こしちゃって次があったとしてスケールどうなってしまうんだろう。もうこれは逆転裁判4からの流れで止められないのかもしれませんが、物語の外枠のところで大風呂敷を広げ過ぎちゃってる気がします。ここまできちゃうと急に原点回帰ってわけにもいかないだろうし、シリーズ続編がどんどん作りにくい方向になってしまってないかちょっとというかだいぶ不安ですが……。まあ、たぶん次は「大逆転裁判」の続編でしょうから、しばらく時間あるよね、がんばってください。

今回は主人公格が増えてきたせいか、2章・4章はある程度本編と距離をとる感じになっています。これは逆転裁判5のときもそうでしたが、今回はメインとなる話が強すぎて、間の章がそこからどうも離れすぎてる感じがすごいです。2章はおかあさんが出てるからメインストーリー上の生い立ちとのつながりが少しあって、オドロキ君の成長を描くって意味もあるからまだ許せるにしても、4章のほうはちょっと独立しすぎてませんか……。いや、これむしろ謎解きのストーリーとしてはとても良いとおもうのです。が、やはり本流と乖離しすぎていて、かみ合ってる感じがしない。これ自体もDLCで入れるか、本編に組み込むならもっと小さい章がいくつか欲しいとさえおもいます(ボリューム的に無理なんだろうけど)。

そして5章がやけに長い。これ日本とクライン王国とわけてもいいんじゃないか。章立てのバランスが明らかにおかしい。まあ章立てはどうでも良いんですが、それがテンポを損ねているような気がしなくもない。だいぶ疲れます。そうだ、これを書いておかねば。この章で師弟対決みたいなのが実現してますよね。これって、ただ形だけ師弟対決になってるだけで、中身が全然面白くなかったです。なるほどくん側が無理筋すぎてぜんぜん「師にいどむ」感じが出ていません。これ、こんなショボイネタでみんな夢の師弟対決、みたいな納得できたんだろうか……。ちょととわくわくしたのに。

ラストは途中からなんとなく分かるようになってますが謎解き自体は、霊媒を駆使したなかなかのインパクト、このつくりはいいとおもいます。ただ、やっぱり細かいことを考えると不満が出てきますね。昔から、逆転裁判は主人公クラスの身内がバンバン死んでしまうのでむごい展開が多いですが、案の定、ドゥルクも死んじゃうし、レイファの両親は死んだり捕まったり(急に産みの親が出てきたりしてレイファのショックも計り知れませんよね)。これはまあストーリー的には別に良いんですが、こういう身内の悲劇を演出するやりかたはことこのシリーズに関してはインフレしきった感じがあります。ドラマチックな展開にしすぎなくても個々の謎解きが面白かったら良いんだけどなあと思ってしまう……のはもしかしたら少数派かも知れません。

ということで、まあ面白くはあったんですが、不満や不安を感じる箇所も多くて、くりかえしますが逆転裁判5のほうが好きだったと言うことでよろしくお願いします。