がくしだったりマイクロだったりすぎもとだったりするひとのメモとか。

黒かわず句会

黒かわず句会でした。お題は

  • 堀本裕樹「葉ずれみな言の葉となる五月かな」から句を作る
  • 悶々とした心理を詠む(性的状況は除く)
  • 若冲を詠む」(若冲の名前の詠み込みもOK。絵でも人生でも何でもあり、だけど若冲を思わせる句を!)
  • 季語「麦秋
  • 季語「噴水」
  • 「リング状のもの(輪っかになってるもの)」

と比較的おとなしめ(そうか?)

出した句はお題順でこちら。

この先は何も言えない木下闇 幽樂坊

 堀本さんの「葉ずれみな言の葉となる五月かな」はぼくも好きな句で、情景も感情もいっぺんに伝わってくるすばらしい句だと思いますが、それを下敷きに作れというとなかなか難しい。とりあえず安易に「たくさんのことば」という元の句の終わりを作ってみたのがこれ。木下闇って言葉が好きというのもある。他の方の句にもいろいろ工夫が見られて面白いお題でした。葉ずれ、という言葉を使った句も多かったですね。

椅子か人かもう分からない初夏の会議だ 幽樂坊

 悶々とした心理という謎のお題。悶々句と呼び習わされていましたが、この句は悶々度は低い。悶々というかうんざりになってしまった。悶々道はけわしい。

鶏の絵に編み込まれゆく薄暑かな 幽樂坊

 若冲のイメージってあの書き込みのスゴイ鶏の絵だと思うんですが、反面ちょっと暑苦しい感じもありませんか。そして見てるとなんだか自分が折りたたまれていくような気持ちに……。

おいしさうな葬列過ぎて麦の秋 幽樂坊

 これけこう自信あったのに届かなかった。おいしそうな葬列、こんど見かけたら教えてくださいね。

父の背中に噴水を移植した 幽樂坊

 お灸感覚でやってみちゃった。

戦輪を構へる尼や夏兆す 幽樂坊

 これは戦輪という言葉が誰にも伝わらず。戦輪というのはいわゆるチャクラムという武器で、ファンタジー系のゲームとかに出てくるんですよね。インドで使われてたといわれる武器なのでオリエンタルな要素として出てきたりします。ぼくはチャクラムは聖剣伝説2で知ったような気がします。

 わっか状のもの、というお題ではフラフープ句がいくつかありましたが、これ、尼がフラフープ構えてもありかもしれない。ほら尼が武器を持つ、っていうのはゲームの世界なんかだとむしろありがちな気がしなくもないですし(ギャップとして聖職者と武器というのは割と簡単に思いつく組み合わせですよね)。フラフープくらいの距離感がちょうどいいのかもしれません。

尼僧のフラフープつたなし夏兆す

フラフープまわせぬ尼や夏兆す

 悪くない気がしてきた。

 さて、ぼく以外の句を一つだけ紹介します。勝手にな! 今回のぼくの逆選句、問題句はこちら

ベッキーと味噌を仕込むや麦の秋 独楽

 ベッキーがトレンドなのは分かるが、なぜか味噌と一緒に仕込まれてしまう。まったく意味が分からない。ベッキーを使うにもなんか他にないのか。あまりにも適当すぎて見逃せなかった。ベッキーともっとまじめにむかいあってから、使うべきだ。ベッキーという四文字に失礼です(タレントとしてのベッキーについてはどうでも良いけど)