がくしだったりマイクロだったりすぎもとだったりするひとのメモとか。

ブルース・グレイム『エドウィン・ドルードのエピローグ』(原書房)

読み終わり。

ご存じチャールズ・ディケンズの未完の作品『エドウィン・ドルードの謎』への解答作。といってもかなりの変化球である。現代(といっても書かれた時代からするともう90年も前だが)の刑事たちがタイムスリップするのである。

刑事たちは時代のギャップにとまどい、指紋さえ証拠に使えないことに苛立ちつつ、真犯人を突き止めていく。操作パートの読みどころはエキセントリックな人々たちと、この二人の刑事たちの掛け合いともいえる。

後半は法廷パートである(逆転裁判かよ)ここで、刑事たちが敏腕な弁護士によって笑い物になるシーンは圧巻。

読者が推理する余地はあまりなく、犯人の意外性や謎解きのそのものの面白さはあまりない。もともとがディケンズという前提もあってあまり踏み込みすぎず、変化球のほうひたすら突き詰めているようにも見える。幕引きもあくまでその延長にあるようで、これはこれで面白かった。

中盤ややだれてしまったが、法廷パートにはいってからの加速ぶりも楽しい(逆転裁判かよ!)