がくしだったりマイクロだったりすぎもとだったりするひとのメモとか。

「ルネと不思議な箱」(SCARP出版)

娘と一緒に勧めてる脱出ゲームブック。刊行順ではないのですが、二冊目はこれにしました。

ルネは「沈みゆく豪華客船からの脱出」や本屋とのコラボでも登場する女の子です。「沈みゆく豪華客船からの脱出」でも父親がいないという紹介がありましたが、本書はまさにその父親を探す旅をゲームブックにしたもの。むかしめぐりのおまつりが行われているとある小さな村を舞台に、過去と現在が入り混じりながら、物語は進んでいきます。人狼村に比べて出だしはのんびりしていますが、盗難事件や殺人事件も起きて、緊張感あふれる展開に。次第に明かされていくお父さんの物語はお話としてもなかなかよかったとおもいます。

謎解きについては、ちょっとパズルによりすぎている感じがありました。リアル脱出ゲームでもパズルのウェイトが多い公演はあまり好きじゃないんですよね。謎解きはしたいんですけどね、パズルは別にしたくないんだよなあ。ひらめきが特に必要がないパズルについては娘には難しすぎたようで、ほぼ僕が解きました。パズルのテーマ自体は物語とちゃんと関連はしてるとは思いますが、人工的過ぎてあまり好きではないです。重ねたり線を引いたりするような謎解きはとっても良かったですね。

ゲームブック部分が煩雑なのは前回と同様で、これはもうゲームブックだから仕方ないかなとは思いますが、同じメモ欄に複数の選択肢を提示してやる箇所についてはアイデア倒れというか、使われ方にたいしたひねりがなくただめんどくさいだけだったのが気になります。ゲームブックだけの物語ならゲームオーバーの場所もどきどきしながら楽しめると思うのですが、謎解きで総当たりを要求されるのでゲームオーバーの場所もそうやって処理されてしまうのもちょっと残念。だからといってどう変えても同じ感想になりそうではあるのですが。

最後の謎解きはなかなかのものでした。あれは圧巻です。面白かったですねー(ラストの謎が出てから娘とあーだこーだ言いながらなんだかんだで少しずつ進みながら1時間くらいは使わされちゃいました)。ただステップの途中で「いろいろやってみても、ほかにあてはまらないし、答えが導き出せてるから正解」みたいな感じのところがあって、そこにそれを適用するということにもう少し物語上の理由付けが欲しかったかなぁ。指定されたヒントだけなら別解もできちゃいそうだったのが少し残念でした。

次はどれやろうかなー。楽しみですね。

金曜ボードゲーム会

横浜のコワーキングスペース、タネマキで、これまで木曜日でやっていたボードゲーム会ですが、この日から金曜日にしてみました。結果的に結構な人数の方に参加してもらったのでこれはこれでありかもしれません。今後も僕が開いている限りは開催されますので、気になる方はお問い合わせください。

「コヨーテ」はもはや定番ゲームですが、持ってなかったので買ったばかりでした。人数多くて盛り上がるのでとても重宝します。なんで持ってなかったんだろう。これくらいなのがうちのゲーム会には合ってます。

「タイムボム」は同人版のをむかーしやったことがあってなかなか面白かったのを記憶してたのでこれまた人数多め対応で買ってきたもの。爆弾魔が三回連続勝利して終了しましたが、こんなに爆弾魔強かったっけ……。変にルールをひねってないのがいいです。7人でやりましたが、安定の面白さ。これくらい人数いたほうがいい感じがします。

最後にゲームマーケットで買ってきてもらった「ワンナイト人狼 狂気Ver」をすこし。これは、クトゥルー神話モチーフのワンナイト人狼カード。ルールは通常版と同じなんですが、追加として、狂気カードという、プレイスタイルに制限をかけるカードが入ってます。何人かは夜の間にこれを渡されて制限のかかった状態でゲームをすることになります。どんな制限があるかを見ずにゲームを始めたので、目を覚ますとおかしな行動をしている人が多数。爆笑のうちに終わりましたが、これ効果が知れ渡ってしまってから果たして楽しめるんだろうか。だいぶ極端なことを要求されるので普通のゲームと同時成立するのかよくわかりません。めちゃくちゃ楽しかったけど、一回やったらもう封印されそうな気がしてならないぞ!

ゲームマーケット戦利品とかまだありそうなので、次も楽しみです。

第二十六回文学フリマ東京に参加しました

文学フリマでした。

今回は新刊が無事完成しました。

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テーマは「春」。この時点でもう秋の文学フリマのテーマまで決まってしまうというウルトラCですよ! ふだんは高杉さんに任せっきりなんですが、今回はタイポグラフィー的な効果を使ったので、JUSTSYSTEMの「花子」で編集しました(Illustratorもあるんだけど、あの、ちょっとその、難しすぎて、使いこなせてないのだ……)やー、花子は簡単でいいよ。図形選択したままほかの図形触ると前の図形が触った図形に変わっちゃうところとか癖がありますけどね。機能が多すぎないからいいです。

ブースは一階入り口はからすぐの場所。なかなかいいところです。出店者もお客さんも全体的にすいてる印象を受けたんですが、公式の報告を見ると出店者数が744で、来場者数は3,600人とのこと。むしろ増えてる感じです。おかしいな。なんの印象だ。

終わってからツイートしたんですが、この来場者数は3,600人ってのはなかなか少ないような気がしてしまいますよね。小説を読む人口はもっと大きいはずですが、それを自分でやって自分で売ろうとする人、そしてそれを買おうとする人って都心でもこの程度なんですよね(駄目だといってるわけではない)ちょうど同日に、ゲームマーケットというのがありました。アナログ同人ゲームの即売会ですが、そちらは会場ビックサイト、二日間開催で1日目 12,000 人、2日目 8,000 人の来場者があったそうです。アナログゲーム、ブームとはいえ、それを同人として出したい、同人ゲームを買いたい、という人がこれだけいるのがすごいことです。

それをかんがえると、昔から脈々と続いている小説というジャンルにもかかわらず文学フリマ3,600人というのは面白い数字だなあと思いました。過去数回の値を見てみてもさほど大きく変わってはいませんから、首都圏で他人が出した同人の文章に触れてもいいと思って、わざわざ会場に足を運ぼうとしする人数はこのあたりで頭打ちになっているってことですよね。

ほかの都市を見てみても、だいたい出展社数の5倍くらいが来場者数になっているようです。書き手もまた買い手として参加しますし、一般客よりも購買意欲はありそうですから、トータルの数は少ないものの、中身の密度の濃さみたいなものは消して小さくはないのかなぁとは思いました。

買ったものはほとんどないのですが、いちばんよかったのは超短編仲間のキセンくんの出していたみねぎしのインタビューです。非常に面白いし、みねぎしはかなりいいことを言っている。みねぎしはもちろんこんにちまで超短編が継続して小さなジャンルとしてあり続けていたことについて、ものすごい功績があることは疑いようがありませんが、ただ彼と雑談したレベルではここまで面白い言葉を引き出せないとおもうんですよね。相手がタカスギシンタロならわかるんですよ、勝手に面白くなるだろうという安心感がある。みねぎしはそういうタイプではないはずです。これはインタビューア(キセン君と水池君)がすごくうまく魅力を引き出しているということで、インタビューアト&ンタビューイのアンサンブルの勝利なのではないでしょうか。このお二人は、いずれ話を聞きに来たいといってましたがあそこまで面白いことを話せるかどうか、こっちの力も試さるような気がしてきたぞ。

打ち上げは最近お気に入りの Antena America でアメリカのクラフトビール。うまし。

そして、家に帰ってきてから「俳句と超短編」の新刊やら、双子のライオン堂さんの「しししし」とか、買おうと思っていたものを買っていなかったことに気が付いて呆然としています。いったい何をしていたんだぼくは。ぼーぜん。